Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

JL機内で「ルーパー」&「ヒッチコック」

去年までは全くの他人ごとだった花粉症。
それが先々週あたりからとうとう症状が出始めた。
特に花粉が多いという日に外出すると鼻は垂れるし、目がかゆい。とうとうスギ花粉の許容量を越えてしまったらしい。

そんなところへシンガポール出張。スギ花粉の飛んでいないところは大歓迎。

今月の東南アジア行きエコノミーの機内食
 「J級よくばりエビ飯」だそうで
エビフライの下のソース味のご飯がどれだけ「本物」に近いのか、岡山に行ったことがないのでわからない。

シンガポールまでは7時間以上あるので、今回もゆっくり映画が見られる。

1本目に選んだのは 「ルーパー」

高校生の頃、古典と言われるSF作品は片っ端から読み漁ったので特にタイムパラドクス物は大好き。
進行の早い映画では話が複雑だとついて行くのが大変だが、やっぱり期待して見てしまう。

今回の映画で面白いのは現在(と言っても2044年)の主人公のもとへ30年後の未来から年取った本人が殺されるために送られてきて、いきなり「本人同士」が顔を突き合わせてしまうこと。これってタブーじゃなかったのか。
でジョゼフ・ゴードン=レヴィットがブルース・ウィリスの若い頃を演じているのだが、メイクで似せている以上にちょっとした表情のくせとかをうまくとらえていて感心してしまう。

がまず2044年と言いながら、バイク以外にはまったく未来らしさがないところにがっかり。2044年の必然性がないのだから、ならば2013年に舞台を設定すればいいのに。未来の設定ならば「ブレードランナー」のような徹底した世界観を期待してしまう。

もう一つのがっかりは途中からタイムパラドクス物ではなく、別の古典的SFテーマに物語がすりかわってしまうこと。しかも元ネタの予測が付きそうなありきたりの設定だし、そのせいでスピード感がなくなり、後半がひどく長く感じる。

ラストは意外と言えば意外だが、同じブルース・ウィリスの「12モンキーズ」のような、タイムパラドクスが解消した時の余韻やカタルシスがまるでない。

リドリー・スコットテリー・ギリアムなみとは簡単に行かないだろうが、この監督にはSFセンスがあまりないんじゃないだろうか。


がっかりしつつもう一本、次は ヒッチコック を選んでみた。

これも学生時代、一番好きな監督はヒッチコックで、戦前の作品を除けば彼の映画はほぼすべて見ているし、トリュフォーとの対談本は卒論にも使った。

だからこそ興味もありつつ、へたな映画だったらどうしようという不安も大きかった。

蓋を開けてみれば、これはヒッチコック好きによる、ヒッチコック好きのための映画。
元ネタを知らなければどこがおもしろいかわからないかもしれないが、知っていればクスクス笑えるエピソードが満載。
ヒッチの悪趣味なジョークやら金髪美女への執着、覗き趣味まで、よく遺族がOKを出したものだ。

ヒッチコックを演じるのはアンソニー・ホプキンスで、肥満メイクをしてあの独特のしゃべり方を真似てみせるのは得意技だろう。
しかしこの映画でうまいのはヒッチの妻、脚本家のアルマ・レヴィルを演じるヘレン・ミレンで、そっくりさん演技をしないで済む分有利とは言え、ヒッチを完全に喰っている。さすが名女優。

ヒッチコック劇場」のような始まりと締め、おなじみのテーマ曲とシルエットもどこで登場するかお楽しみ。

この映画の面白さは年寄りにしかわかるまい~ 


到着したシンガポールで食べたアッサム・ラクサ
 辛かった・・・。


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