6月23日
本日はホテルの同室者である長い付き合いの友人と二人で嘉儀へ行く。
高鐵の座席はネットで確保済み、チケットも窓口で簡単に受け取れて時間があるので、台鉄の台北駅をちょっと見学。
中央の大ホールを友人に見せようと来てみると、
床にペタリと座り込んでいるのはスカーフをかぶった若い女の子たち。
香港のコーズウェイベイの歩道橋は昔から週末になるとフィリピン人やインドネシア人のメイドさんたちで占拠されるので有名だが、台湾にもこんなにインドネシアからの出稼ぎ者がいるとは、知らなかった。
日本の新幹線と全く変わらない高鐵に乗ったら1時間半で嘉儀に到着。

高鐵の駅の周りはどこもがらんと何もないのも日本の新幹線の地方駅と一緒。

駅の作りもどこも同じようだが、きれいな駅の出口ではタクシーの客引きが熱心でちょっと驚いた。
しかし我々が目指すのは故宮博物院の別館である南院。

バスは何系統もあるが、細かく時刻表が出ているのでわかりやすい。
畑が広がる中を、バスに乗ってしまえばわずか5分で到着。
駐車場でバスを降りたら博物館は広い庭園のかなり先。余力を残しておこうと無料のシャトルバスに乗る。
博物館の建物は近くに寄ってしまうとわかりにくいが、黒い壁の「墨韻楼」とガラス張りの「飛白館」が流線形に絡み合っているような面白い造り。

砦の壁のような墨韻楼を見ながら、ガラス張りの入り口を入る。
チケット売り場は2階。ここで入場料150元を支払おうとするとなんと無料。

6月から8月までの祝日と日曜日は無料だそうでラッキー!
常設展は3階から始まっていて、この廊下沿いにテーマごとの部屋が並んでいる。
まず初めに入ったのは仏教の部屋。

インドの女神に迎えられて広い部屋に入ると

中国から日本や東南アジア、ネパールやチベット、ガンダーラまで、国ごとではなくテーマごとに仏さまが並んでいる。
有名な作品はないがどの仏像も質が高く、ライティングも素晴らしくてまずは感嘆。

次の織物は期間限定の特別展だったようだが、こちらも国をまたいだ展示で、日本の着物もたくさんある。

中国人好みの玉器はここには主にトルコやムガール帝国時代のインド産のものが集められていて、白い肌をよく見ると細かく漢字の銘がびっしり彫り込まれてしまっているものも多いのがいかにも清朝らしくて面白い。
さらに故宮らしく期待を裏切らない茶文化の部屋。
唐代から清代へ、お茶の淹れ方や茶器の変遷などわかりやすく、日本の茶器なども展示されているが

本院から選ばれたと思しき器がさすがのすばらしさで、眼福、眼福。
こちらの博物館はネットで見るとあまり見どころがない、などと言う評判もあったが、しっかりとしたテーマに沿った展示品も展示方法も見事で、学芸員がとてもいい仕事をしていると思う。
本院よりゆったりしたスペースでじっくり見られるし、これは嘉儀まで足を延ばす価値が十分にあった。
最後は大好きなミュージアムショップを物色。

グッズは本院のものばかりだが、白菜のポストイットとクリップをゲット。

入ったのとは別の場所から出ると目の前にはカーブを描く橋。
これを渡って歩いて戻っても良かったのだが、シャトルバスが来たので乗ろうとするとこちらが日本人だと気づいた警備員のおじさん、「高鐵駅に行くならこれじゃない」と降ろされて、その後20分以上も待たされた。
やがてやって来たのは6人乗りのバンで、こちらは駐車場ではなく高鐵の駅まで送ってくれた。
しかしこの駅直通のシャトル、博物館のHPには出ていないし、園内シャトルもHPでは有料となっているが誰もお金を払っていなかった。
入場料同様、日曜だから無料だったのか、謎。