温泉というと東北や群馬あたりに出かけることが多いけれど、たまたまFBで気になる温泉を見つけてしまったので、花見の季節、一人で近場の伊豆に出かけることにした。
3月25日
出発は品川から踊り子号で。


乗り込んだ時にはまだ空席のたくさんあった車内も横浜からは満席で、平日でもこんなに乗客がいるとは。早々と窓側席を予約しておいてよかった。
が、この日は出発してすぐに雨が降り始めて、熱川を過ぎた頃に入る「この辺り、天気が良ければ大島など伊豆の島々が見えます」という車内アナウンスもむなしい。


ということで品川駅で買った「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」で駅弁タイム。のり弁で1300円は高い、と思いながら、おかずはさすがにおいしい。
終点の伊豆急下田までは2時間半。伊豆も先端まで来ると決して「近く」はなく、ここまで乗って来たお客さんも車両内にたったの3人。


かわいい改札を出たらすぐに駅前のバス停から堂ヶ島行きのバスに乗る。
50分で松崎のバスターミナルに到着。


かなり強い雨になってしまったけれど、大きな荷物を抱えたまま人けのない商店街を歩いて行く。


伊豆で有名なナマコ壁の家も現れて、温泉っぽいにおいがすると思ったら足湯があった。


やがて海につながる那賀川沿いに出て、川を渡って少し行くと15分ほどで目指す場所に着いた。
「伊豆の長八美術館」は江戸時代末期に活躍した左官の名人、入江長八の鏝絵を集めた美術館。





多くの左官職人が協力したという美術館自体もしゃれた建物で、入り口近く、館の紹介ビデオの脇には様々な鏝が並べられていて面白い。
左官とはもちろん壁に漆喰などを塗る職人だが、伊豆の松崎出身の長八さんは鏝を使って立体的な絵を完成させた。


館内には虫メガネが用意されていて近くでよく見ろ、とのことだが、確かにすごく細かい所まで立体的に盛られていて、これを鏝で表現したのだから超絶技巧。
長八さんは江戸で活躍したそうだが、その多くの作品は関東大震災などでほとんど焼失してしまったとはもったいない話だ。
美術館を見学したら受付に荷物を預かってもらったまま町歩きへ。
美術館の向かい側のお寺には長八記念館があるが、残念ながらこの日はお休み。

そのお向かいの神社では桜が咲き始めた所。
ナマコ壁通りという細い路地を壁を眺めながら行き




その先の橋を渡る。
渡った先には中瀬邸と、その隣にビジターセンター。

中瀬邸とは明治20年に建てられた呉服問屋さんの邸宅。内部は無料で自由見学できるようになっている太っ腹さ。



渡り廊下の舟底天井とか、細かい細工の建具とかが贅沢だ。
雨の中をナマコ壁の家を探しながら歩くと



これも呉服問屋だったという伊豆文邸の脇にも足湯があった。
が、ナマコ壁の見られるエリアはそれほど大きくはなくて、美術館に戻る。
庭にあるのは左官の記念館らしく鏝塚。

夢の蔵と名付けられた小屋の中には美術館建設時の写真などが飾られている。
この前にあるバス停から今夜の宿泊地に向かった。
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