Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

春の伊豆 5 蓮台寺で駅ハイ

3月27日

金谷旅館は素泊まりで朝食も付かないので、朝風呂を堪能したら早めの8時半にチェックアウト。
支払いは済んでいるので、まだ開いていないフロントに鍵を置いて玄関を出る。

 こちらにはぜひまた泊りに来よう。

 蓮台寺の駅まではたったの5分。
今日はまたJRの「駅からハイキング」、蓮台寺コースを歩こうとやって来たのだが、今までのように駅員の地図配布もなく、スタートは自分でアプリを開くだけ。

ついでにこの無人駅の中にあるカフェというかコーヒー売店で朝食を購入。

 
待合室でいただいたハム、チーズに卵のホットサンドは見た目以上にボリュームあり。

駅には荷物預けもなかったので、コース途中にある金谷旅館さんにまた寄って、こちらの浴室前のコインロッカーにバッグを入れさせてもらい、ハイキングスタート。

バスで通った道を少し行き、蓮台寺温泉の看板から脇道に入るとその先は静かな集落。

途中には下田高校などもあるが、コース地図通りまた脇に入ると足湯があり

その先にある茅葺屋根は吉田松陰がアメリカに密航しようとした時に何日か滞在した家とのこと。ちょうど「しだれ桃の里まつり」開催中でこの家も公開中だが、時間が早くてまだ開いていない。

そこでさらに歩いて行くと駅から30分でしだれ桃の里に着いた。


こちらは個人の敷地に花桃が植えられ、木道まで作られているのだが、今年は開花がちょっと遅いとのことで遠目には少し寂しい。

 
しかし今日のこの天気なら花も順調に開くだろう。

 
花桃は3年前に昼神温泉で堪能したが、花色が様々でかわいい。

隣では地元のお母さんたちが売店も出して盛り上げ中。こちらでいただいたおはぎがとてもおいしかった。

来た道を戻ると天神神社がある。

神社に上がる急階段にお雛様が一組だけ飾られているが、ここでパンフレットをくれたおじさんによると週末にはここにびっしりお雛様が並べられるとのこと。ここは旧暦でお節句を祝うので今なのだとか。階段脇の吊るし雛はよく見ると全部猫。

気を付けながら階段を上がると集落が見渡せ、小さな天神様があるが

中を覗くとたくさんのひな人形、階段の下の社務所にはもっとたくさん待機中で、これを階段に並べるのは大変だろう。

隣の赤い屋根の下にはまつり期間中だけ公開している元国宝、現在は重文指定の大日如来とカラフルな四天王像。

ここには昔、温泉山蓮台寺という真言密教のお寺があったが鎌倉時代には廃寺になってしまい、その後は大日如来が天照大神として大切にされていたという、神仏習合の見本のような由来。が、さすが元国宝、ふっくらときれいな如来だ。

さらに戻ると吉田松陰寓居がちょうど開いたところ。

係の女性がとても熱心に説明してくれて、急階段の上、松陰が滞在した部屋も見られる。
なんでも温泉小屋に寝泊まりしようとしていた松陰をこの家の主のお医者さんが家に入れたそうだが、滞在したのはほんの数日らしい。

 
家の中には温泉が注がれたお風呂があり、すぐお向かいには松陰が泊まろうとした共同浴場が今も現役。ただし今は組合員でなければ入れないのだそうだ。

金谷旅館で荷物をピックアップして駅に戻り、1時間45分でハイキングは終了。

 今回は3.7kmと短いコースだったけれど、ちょうど地元のまつり期間で親切な町の人たちと言葉も交わせたし、天気も良くてとても楽しかった。

隣の下田まで各停に乗るとやってきたのはなぜか台湾プロモーションの列車で

車内に赤い提灯が下がっている。

下田駅ではまた荷物を預けて、テクテクと20分ほど歩いて下田魚市場へ。

そのお向かいにある「道の駅 開国下田みなと」を目当てにやって来たのだが、正直あまり充実していなくて、1階にある漁連の売店でも金目鯛の原産国がニュージーランドでがっかり。

が、きれいに晴れた海を眺めて気を取り直し、道の駅2階にある回転ずしへ。

 「魚どんや」というお店で

地魚3種は赤サバ、ヘダイ、尾長鯛、巻物は金目鯛とろ煮に、太刀魚あぶりのにぎり。
珍しいお魚が食べられたのでよしとしよう。

早めの踊り子で下田を離れると

 帰りは伊豆七島も見ることができた。

今回の戦利品は下田駅でやっと入手した駅弁。

今はもう下田でさんまは獲れないけれど、昔は獲れたので棒寿司があるのだとか。
帰宅後おいしくいただきました。


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春の伊豆 4 河内温泉「金谷旅館」

3月26日 続き

寝姿山から下りたら下田のすぐ隣の蓮台寺へ移動。
鉄道の方が早くて安いのだが、ちょうどいい時間にバスがあったのでまた堂ヶ島行きに乗った。

降り立ったのは蓮台寺駅の一つ手前の河内温泉。

バス停の真ん前にあるのが今夜お世話になる「金谷旅館」
看板に「日本一の総檜大浴場」とある、これを最近FBの温泉コミュニティで見て来ようと思い立ったのだ。
建物自体も昭和4年に造られたそうで、好みにぴったり。

到着した時には日帰り客が続々と来てフロントも忙しそうだったが、宿泊と伝えると前払いでチェックインをして、お兄さんが部屋まで案内してくれた。

館内に入ると古いピアノがあったり、休憩所のクラシックさも素敵。

  

客室への動線はちょっと複雑でぼーっとしていると迷子になる(実際この後なった)が、自分の部屋は大浴場の先、扉を開けて階段をちょっと降りたところ。

萩の間はこの宿で一番小さな6畳。ただし2方向に廊下があるので広く感じる。

部屋の奥には洗面台とウォシュレット付きトイレがあり、テレビも冷蔵庫も完備。
2階にもう一部屋あって、歩く音や話し声が聞こえるのは古い建物なので仕方ない。

窓も茶器もレトロで、こういうのが落ち着く。

さて、千人風呂と呼ばれる大浴場が売りの旅館ではあるが、夜の9時まで日帰りを受け付けているというので混んでいるだろう。そこでまずは宿泊者特典である貸切風呂へ行くことにした。
フロントで貸切の札をもらい、玄関の脇から一度外へ出る。

アールを描いているのは女風呂、その脇を通った先の建物に入ると扉が2つあって、ここに札を掛けて鍵をかける。
脱衣場はシンプルそのものだが、浴室に入ると、おお、これはいい!

湯口からそそがれる弱アルカリ性単純泉のお湯は42℃。3つに仕切られた浴槽内は41℃、39℃、38℃と微妙に温度が違う。高い天井を見上げながらぬる湯に浸かって、今回同行のラッコちゃんも気持ちよさそうだ。

大浴場の方は日帰り終了後の夜に行ってみた。
女性専用のお風呂は「万葉の湯」と名付けられているが、ちょうど出て行く人とすれ違って独占状態。
そしてこの浴室が素晴らしい。(浴室内の写真はネットから)


浴槽は4つに仕切られていて、半円の窓の下は32℃と水風呂状態。が、手前の小さい浴槽2つは41℃、その奥の細長くて深い浴槽は39℃。深い浴槽の縁は座れるようになっていて、肩までどっぷり浸かれて実に具合がいい。お湯はかけ流し、癖はないがつるすべで気持ちよく、ここは法師温泉にも負けない。

 内湯に続いては小さな露天もあるが、こちらはぬるくて床もヌルついていたため、ちょっと覗いただけで内湯に戻った。

そして隣の千人風呂、こちらは混浴で、女性はタオル巻きOK、女湯からは鍵を持ってオートロックの扉を通って入るしっかりしたシステム。
夜は人声がしたのでの入れず、翌朝、誰もいなそうな時を狙ってちょっと覗いてみると


こちらは15mもあるプールのような浴槽がドーン。
確かにすごいが、女性用の万葉の湯の方が趣きがあって、わざわざタオルを巻いて入る必要はなさそう。

と、目当てのお風呂が期待以上で大満足だが、こちらの宿は一人泊だと素泊まりしかできない。
そこで下田で駅弁を仕入れてから行こうと思っていたのだが、午後に売店を覗くと残念ながらすべて売り切れ。駅前の食堂も木曜日は定休日でまたもや空振り。
仕方がないので下田駅近くの東急ストアで調達すると

 こんな夕食になってしまった。

しかしおかげであの素晴らしいお風呂に入り放題で1泊10,030円と実にリーズナブル。
これは癖になりそうだ。


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春の伊豆 3 大沢温泉と寝姿山

3月26日 続き

雲見温泉を出る頃になってやっと雨がやみ、駿河湾の対岸もうっすら見えてきた。

たった一人で乗って来たバスは松崎が終点、ここで下田行きに乗り換える。

松崎町の那賀川沿いは桜並木になっているが、この辺りはまだ開花していない。

そんな中を10分走り、大沢温泉口という停留所で降りる。

天然温泉の矢印に従ってバス通りから脇に入ると

こちらの川沿いの桜はもうきれいに咲いていて、枝には桜まつりのちょうちんと俳句を書いた木札が下がっている。

この川を渡った先にはこじゃれた建物が見えて、これが日帰り温泉の看板も見える依田の庄。ところが玄関まで行ってみると、なんと本日定休日。平日はこれが面倒。

残念と思いつつ看板をよく見ると、この先にもう一つ「山の家」という野天風呂がある。グーグル先生によると徒歩15分、大きな荷物を抱えているので迷ったが、雨も上がったことだし、せっかくバスを降りたのだからと意を決して先まで行くことにした。

するとバス通りとは違ってこちらの桜はもうすっかり見ごろ。

花見をしながら緩やかな坂を上がって行くと

カーブを曲がった先に幟が見えて、小さな橋を渡った所に「山の家」があった。

玄関の脇には休憩所があるが、おばちゃんが玄関に出てきていたので入浴料600円をお支払い。左手の扉を開けるとすぐ目の前にお風呂への入り口があって、のれんの先はすぐ狭い脱衣場。

こちらの暖簾もくぐるとすぐ足元がお風呂だった。

 

浴槽は小さいが男湯との境にある仕切りの下からはボコボコとお湯がかけ流されていて、洗い場も細い管からお湯が出っぱなし。42℃のお湯は硫酸塩泉だそうだが、ごくごく飲めるほどの柔らかさ。ありがたいことに青空も少し覗いてきて、屋根の全くない野天が気持ちいい~。ここまで歩いてきて良かった!

この素敵なお風呂を独占させていただいて、湯上りでポカポカしながら来た道を戻る。

 
お休みの依田の庄の隣には旧依田邸という古いお屋敷があって、途中にはこの家の主の像もあったが、こちらも本日定休日。

次のバスまではまだ時間があるので、バス通りに戻って停留所一つ戻った「道の駅 花の三聖苑」まで歩いた。わずか10分ほどで着いてしまったが

なんと、こちらの道の駅も定休日。

が、周りにはかわいい建物が並んでいて

 これは明治6年に造られた小学校。

そしてもう一つの三聖会堂の前にはその三聖、土屋三余、依田佐二平、依田勉三の解説がある。いずれも江戸末期から明治の初めにこの土地の特に教育に尽力した人だそうで、佐二平の弟の勉三は北海道の十勝開拓をした人なのだそうだ。

裏手にはパワースポットだという山神社があり、その先の赤い橋がきれい。

 
お花見もできたし、大沢温泉、寄って大正解。

お昼のバスで下田に着き、コインロッカーに荷物を預けたらランチ。
マップで目を付けたカフェはまたもや定休日で振られたが、別のカフェを見つけて入店。

3種のサンドイッチは金目鯛のスモーク、中骨のグリル、水煮のマヨネーズ和えで、紅茶は下田紅茶と下田らしいお昼になった。

この頃にはすっかりお天気になったので、当初の予定では前日行くつもりだった寝姿山にロープウェイで行くことにした。

ロープウェイはHPの割引提示で往復1350円。

わずか3分30秒で着いてしまう。
ここから少し歩くとすぐに寝姿展望台。

やっと青い海が見えてうれしい。

さらに上って行くとあっという間に頂上の愛染堂に到着。

 
ご本尊の愛染明王は運慶作というが本当だろうか。

裏手から下田市街を見下ろし、黒船見張り所を見たら30分でロープウェイ乗り場に戻ってしまった。

 
桜など花が見られるかと期待していたが、あまり見られなかったのは残念。

バス停に戻って今夜の宿に向かおう。


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春の伊豆 2 雲見温泉「富久三苑」

3月25日 続き

長八美術館前から雲見温泉行きに乗り込むと、市街を離れたバスはすぐに海岸沿いをくねくねと上って行く。

眼下には小さな漁村がいくつも見えて、天気が良ければさぞやいい景色だろう。

先客のお姉さんが途中で降りると後は車内に一人ぼっち。

 20分で終点の一つ手前、雲見温泉に到着。

今夜の宿はバス通りを3分ほど進んだ所にある民宿「富久三苑」さん。

入ってすぐのフロントの向こうは厨房でご主人が作業中、奥さんが出て来て案内をしてくれた。
玄関脇にはインスタントコーヒーなどの置かれたスペースがあり、

その前の階段を上がった所が本日のお部屋。

7畳半の角部屋は景色があるわけではないが明るい。

部屋には大きなテレビもあり、浴衣からバスタオルまで用意されていて旅館と遜色なし。布団敷きをシーツ掛けから自分でしなければならないのと洗面、トイレが外で、

 今時めずらしい和式トイレなのだけが不便だろうか。

雨ですっかり濡れてしまった服を脱いでほっと一息。
西伊豆の雲見温泉は本来、夕日と駿河湾越しに見える富士山が売りなのだが、この天気ではどうしようもない。
そこで早速温泉に入ることにしよう。

階段を降りた先に暖簾が掛かっていて、この奥に2つ扉がある。

ドアノブに「どうぞ」の札がある方に入り、鍵を掛ければ貸切。

片方は家のお風呂ぐらいの大きさ、もう片方の岩風呂の方がもうちょっと大きい。
温泉はカルシウム・ナトリウム・塩化物泉がかけ流し。湯口で46℃、浴槽内は40℃の適温で、お湯は海辺らしく海水ほどの塩辛さ。しかし湯上りは思いのほかさっぱりしていて、体が火照ることもない。ゆっくり一人で入れて、気持ちいい~。

 お風呂はもう一つ露天風呂があるが、こちらは温泉ではないとのこと。寒いこともあって、ここは誰も入らなかったのではないだろうか。

温泉を楽しみ、部屋でくつろいでいると5時45分に電話が鳴って食事処へ。
行ってみると全6部屋の宿に5組の宿泊客、うち3部屋は女性の一人泊、平均年齢はかなり高い。
テーブルにはご飯と味噌汁も含めてすでに並べられているが、一人でも船盛りとは豪華。

特にイサキのお刺身がとてもおいしくて、こんなに要らないと思ったお刺身を完食。
鍋には海鮮の他にお肉も入っていて

後から鰆の焼き物と天ぷらまで来た。海鮮の良さはもちろん、どの料理も味付けが良くて、この宿のご主人の腕は確かだ。

3月26日

静かな部屋でぐっすり眠って、目覚めると残念ながらまだ雨が降っている。
朝風呂をいただいて、天気はあいにくだけれどちょっと周辺の散歩に出ることにする。

宿からちょっと入った所に遊歩道への入り口があって、千貫門という穴の開いた岩が見に行ける。雨のために落石注意、この先は自己責任というバリケードがあったが、大丈夫だろうと先に進んでみるとこれが意外な急坂で思ったよりも大変。

やっと岩の見える所まで上がったが、海岸に降りる途中は崩れていて、さすがにこれは無理とあきらめる。

朝食まではまだ時間があるので、今度はバス通りを少し戻って集落の方へ。

 少し降りた小川沿いが中心のようで民宿の文字がたくさん見えるが、営業しているのかどうかよくわからない所も。


川の先は小さな砂浜。この先に富士山が見えるはずなのに、と残念。

宿に戻って8時から朝食。

 アジの干物に、胡麻和えのマグロでお茶漬け、湯豆腐もついてご飯を2膳いただいてしまった。

これでこちらの宿は1泊入湯税込み10,050円。
伊豆の温泉宿は高いイメージがあったが、西伊豆まで来ればリーズナブルにおいしいお魚にありつけるとわかった。

 きれいな夕陽と富士山を見に、またこちらに来なければ。


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春の伊豆 1 松崎町

温泉というと東北や群馬あたりに出かけることが多いけれど、たまたまFBで気になる温泉を見つけてしまったので、花見の季節、一人で近場の伊豆に出かけることにした。

3月25日

出発は品川から踊り子号で。

乗り込んだ時にはまだ空席のたくさんあった車内も横浜からは満席で、平日でもこんなに乗客がいるとは。早々と窓側席を予約しておいてよかった。

が、この日は出発してすぐに雨が降り始めて、熱川を過ぎた頃に入る「この辺り、天気が良ければ大島など伊豆の島々が見えます」という車内アナウンスもむなしい。

ということで品川駅で買った「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」で駅弁タイム。のり弁で1300円は高い、と思いながら、おかずはさすがにおいしい。

終点の伊豆急下田までは2時間半。伊豆も先端まで来ると決して「近く」はなく、ここまで乗って来たお客さんも車両内にたったの3人。

かわいい改札を出たらすぐに駅前のバス停から堂ヶ島行きのバスに乗る。

50分で松崎のバスターミナルに到着。

かなり強い雨になってしまったけれど、大きな荷物を抱えたまま人けのない商店街を歩いて行く。

伊豆で有名なナマコ壁の家も現れて、温泉っぽいにおいがすると思ったら足湯があった。

やがて海につながる那賀川沿いに出て、川を渡って少し行くと15分ほどで目指す場所に着いた。

「伊豆の長八美術館」は江戸時代末期に活躍した左官の名人、入江長八の鏝絵を集めた美術館。

多くの左官職人が協力したという美術館自体もしゃれた建物で、入り口近く、館の紹介ビデオの脇には様々な鏝が並べられていて面白い。

左官とはもちろん壁に漆喰などを塗る職人だが、伊豆の松崎出身の長八さんは鏝を使って立体的な絵を完成させた。

    
館内には虫メガネが用意されていて近くでよく見ろ、とのことだが、確かにすごく細かい所まで立体的に盛られていて、これを鏝で表現したのだから超絶技巧。
長八さんは江戸で活躍したそうだが、その多くの作品は関東大震災などでほとんど焼失してしまったとはもったいない話だ。

美術館を見学したら受付に荷物を預かってもらったまま町歩きへ。
美術館の向かい側のお寺には長八記念館があるが、残念ながらこの日はお休み。

 
そのお向かいの神社では桜が咲き始めた所。

ナマコ壁通りという細い路地を壁を眺めながら行き

その先の橋を渡る。

渡った先には中瀬邸と、その隣にビジターセンター。

 
中瀬邸とは明治20年に建てられた呉服問屋さんの邸宅。内部は無料で自由見学できるようになっている太っ腹さ。

 
渡り廊下の舟底天井とか、細かい細工の建具とかが贅沢だ。

雨の中をナマコ壁の家を探しながら歩くと

 
これも呉服問屋だったという伊豆文邸の脇にも足湯があった。

が、ナマコ壁の見られるエリアはそれほど大きくはなくて、美術館に戻る。
庭にあるのは左官の記念館らしく鏝塚。

 
夢の蔵と名付けられた小屋の中には美術館建設時の写真などが飾られている。

この前にあるバス停から今夜の宿泊地に向かった。


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総武線エキタグ・ハイキング

東京で桜の開花宣言がされて間もなくの先週のこと、またtrintrin さんを誘ってエキタグ・ハイキングにでかけた。

山手線はコンプリートしたので、今回はその真ん中を突っ切ろうという企画、まずはtrinさんが未入手の大久保駅で集合、すぐに千駄ヶ谷に電車で移動してここからハイキング開始。

千駄ヶ谷駅のやけに目立つ英語表記はオリンピックのためだろうね、などと話しつつ歩き出せば次の信濃町はあっという間。

駅ビルの中につば九郎神社があるというので行ってみると

「つば九郎、村上、帰って来て~」とスワローズ・ファンの叫びがいじらしい。

線路脇はそのまま歩けない所も結構あって、四ツ谷まではGoogle先生に従って行くと信濃町駅の裏手は創価学会村。
たくさんある建物の中でも一番大きな本部の前になぜルーマニアの旗?と思ったらこれが創価学会の旗だって。

さらに行くと閑静な住宅地になって、東京は意外な所に戸建住宅が残っている。

四ツ谷駅の構内には「江戸城外堀史跡展示広場」なる一画があって、これがなかなか面白い。なるほど四ツ谷から万世橋までの総武線は江戸城の外堀に沿って作られていて、今回の我々は図らずもそこを歩いているわけだが

さらにお濠をぐるっと歩くコースも紹介されている。しかしこうしてみると江戸城、どれだけ巨大だったことか。

上智大学前の土手に期待した桜は見えなかったけれど

有名お嬢様学校の前の土手では咲きだしていて、今年最初の花見ができた。

順天堂大学のかっこいいフロントを見ながらお濠沿いを行けば

すぐになにやら工事中の御茶ノ水駅に着いてしまった。

大久保からここまで2時間、いささか物足りないので、ついでにもうちょっと足を延ばして亀戸から歩いて戻ることにした。

亀戸に着いたらまずは駅ビル内でお昼ご飯。 
がっつり歩いているのであさり釜めしもスルスル入る。

錦糸公園の桜の木はまだつぼみだけれどピンク色がかっていて

亀戸から錦糸町がこんなに近かったとは。

次の両国まではちょっと距離があるけれど

 
国技館に近づくにつれてお相撲さん御用達の店が現れてくる。

こんな店もあったので中を覗いてみると、真ん中に土俵があってビデオが流れている。

お客さんはインバウンドばかり、我々が覗くと迷惑そうな顔をされてしまった。

こちらは小さな和菓子屋さん。「すもうねこどら焼き」に惹かれて入ってみると、「猫のどら焼きは売れちゃったの。普通のどら焼きと中は一緒と言っても猫の方ばかり売れちゃう」とかわいいお婆ちゃん。

 
そこで桜餅を買うとこれがずんだ餡入りですごくおいしかった。下町はこうじゃなきゃ。

さらに駅に近づくとちゃんこ鍋の店が増えて来て

 
中で目立つのは「ちゃんこ霧島」。先代霧島関のこの店はビル一棟が丸々ちゃんこ屋。
先代は男前で好きだったし、今は先場所優勝の2代目霧島ファン。この店にも入ってみたい。

そして両国駅に着くと、改札前のNewDaysには「おすもう広場」。 
おすもうグッズ、かわいい!

 国技館にも売店があるし、相撲博物館なるものもあるらしい。ここはまた来なければ。

両国橋は柵の軍配と花火がしゃれていて

 朝出発した時は小雨だったのに、隅田川を渡る時には快晴になって気持ちいい。

 
柳橋の周りには屋形船屋さんがいっぱい。

そして浅草橋に入って人形屋さんのウィンドウを覗くと

 
売れ残り?のミャクミャクの隣にダースベーダー甲冑34万円にゴジラ兜。裕福なインバウンドのお客さんがターゲットだろうか。

 宝探しのようなエキタグ集め、今回はこの後、秋葉原で日比谷線を一つ拾って終了。

今回もよく歩き、よくしゃべって、よく笑いました。
Trinさん、ありがとう。


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エジプトの旅 13 アスワン発寝台列車

2月18日 続き

アスワンのスーク見学を終えたら駅の中へ。

これから夜行列車でカイロに向かうのだ。

プラットホームが5本ある大きな駅に人もいっぱい。列車も見ているうちにも何本もやって来る。

向こうに停まっているのはこぎれいな車両。
 こんなのに乗るのかと思っていたら 
待っているホームに停まったのはボロボロの列車。まさかこれじゃないよね、と言っていると

 ポーターが我々のスーツケースを積み込み始めた。うわー、まじ、これかよ。

ディーゼル機関車は前後に一両ずつ、エジプト鉄道のロゴもかっこいいのだが。

寝台車の1両に部屋は6部屋だっただろうか、1部屋に二人づつ、一人部屋の人は一部屋占領。と言っても部屋はとても狭くてスーツケースはひざの前。

壁から突き出ている丸いものは開けると洗面台。一応ちょろちょろと水が出て、洗面セットとタオルももらえる。この中に唯一電源があるが自分たちの部屋のは壊れていて、カメラの充電は添乗員さんの部屋でしてもらうはめになった。

 
上段のベッドは最初からセットしてあり、薄いお布団も枕もちゃんと清潔。下段はソファーだが動き出したら背中部分が倒れてきてしまって、車掌がもうベッドにしてもいいかと言うので移動中二人ともずっとベッドの上で過ごすことになった。
なおトイレは車両の端に2つあり、ペーパーも用意されているが大昔の日本同様、線路の上に落として行くタイプ。線路脇が汚いわけだ。

部屋に入って一息ついたところで17:15発の列車は出発。

 ナイル川沿いを走り、すぐに夕景になった。

車両はガタガタと盛大に揺れて音もにぎやか。途中の駅にも各駅停車ではないようだが思ったよりも頻繁に停まる。

 19時になると車掌が夕食を持って来てくれた。ターメリックライスにチキンとフライドポテト、ピクルスとパンに甘いデザートも付いている。あまり温かくないのが残念だが食べられなくはない。添乗員が配ってくれた味噌汁に熱いお湯をもらえるのがうれしい。

食後はすることもなく、友人など8時には寝てしまった。
自分は上段、この揺れで眠れるだろうかと思っていたが、何のことはない、音も気にせずいつの間にかぐっすり、飛行機よりずっと良く眠れた。他の人たちも良く寝たと言っていたのでこの揺れがちょうどいいのかも(笑)。寒いかもと言われていたが、これも薄いお布団で十分だった。

2月19日

朝の5時になるとまた車掌さんがノックして朝食をくれた。

 炭水化物祭りにヨーグルトとチーズ。 外は次第に明るくなってきて、到着予定の6時近くになると「あと30分」と車掌が叫んで回る。
ところがここからが長くて、30分後には「あと10分」とか言って、結局降車するギザ駅に着いたのは7時。しかし遅延が当たり前らしいエジプト国鉄、1時間遅れなら御の字というところだろう。

 車掌さん、お世話になりました。

到着したギザ駅の頭上にはカイロからメトロ2号線が走っている。

あまり大きくない国鉄ギザ駅を出たらバスに乗って

 
今夜宿泊するベタなPyramids Park Resort へ移動。
荷物を置いて時間調整したら本日の行動開始だ。



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